第4回 酒造り体験

●講義内容
 H20年1月19日(土)、20日(日)の二日間にわたり、受講生25名を2班に分けて浦霞本社蔵(宮城県塩竈市)にて酒造り体験を行いました。両日ともに時より雪がちらつくものの、良い天気に恵まれました。

き込み作業
朝一番の作業は、30数度ある真夏のようなこうじ室(むろ)に入り、運び込まれた蒸し米のかたまりをほぐし広げる「床もみ作業」を行いました。

蒸し米のかたまりをほぐす作業は、こうじ菌を植え付けるための準備段階です。「この米は何年分?いや、何人分だろう?」など、大量に積まれた原料米の迫力に驚く受講生の皆さん。

「通常この作業は何人で行うのですか?」という質問に「2名です」と涼しい顔で答える蔵人。酒造りは、力仕事でもあります。


うじ造り

平らにほぐされ広げられた蒸し米に、こうじ菌の種(こうじかびの胞子)を振り掛けて(植え付けて)いきます。こうじ菌の種は振りかけた一瞬しか見ることが出来ないため、均一に振る(植え付ける)のが非常に難しい作業です。そのため受講者のみなさんは、緊張した面持ちで作業されていました。


米作業

洗米とは読んで字のごとく、米を洗う作業です。この日の水温は5度。出来ることなら手を入れたくない水温の中、7kgの米を竹ざるに入れて洗米しました。

手袋の無かった時代の酒造りを体験しようと、ほとんどの受講生は素手で洗米に挑戦しました。挑戦者に感想を聞くと、「家で2〜3合の米を研ぐのとはわけが違う。前半は良いが後半は厳しかった。でも思い返した時すごいことを体験したと良い思い出になる」とのこと。




込み作業
昼食後は仕込み蔵へ入り、長さ2メール、重さ約5キロの「櫂棒(かいぼう)」と呼ばれる棒で、もろみをかくはんする作業を行いました。

「テレビで見た時から、1回やってみたかったんだよね」という意見が多かった仕込み作業。しかし、見るのとやるのとでは大違い!もろみをかくはんする作業は、米とこうじが仕込水を吸い重くなるため、大変な重労働です。歯をくいしばり作業する受講生の表情が印象的でした。


こうじ作業体験
再びこうじ室に入り、こうじ造りの仕上げ作業を行いました。

出こうじ作業は、出来上がったこうじをこうじ室から出して竹簀(たけす:竹で作ったすのこ)に同量ずつ分けます。それを広げて棚に同間隔で乗せて冷やして乾かす(枯らす)ことで、こうじ菌の繁殖を止める作業です。

こうじを麻の布で運ぶ作業と広げる班に分かれて、作業しました。



1/19に参加された皆さんと記念撮影


1/20に参加された皆さんと記念撮影
まで酒造り体験終了後、きき酒をしながら受講者のみなさんの質問を受け付けました。
3月の最終講義終了後に修了式を行い、修了式の後には毎年、懇親会を開催しています。その席でしか味わうことが出来ないお酒、それが今回の「酒造り体験」で受講者のみなさんが仕込んだお酒です。今年の出来具合はどうでしょうか?今から楽しみです。