浦霞の酒造り日記(10月)

◆本社蔵 研究室からの酒造り日記 10月25日

 今月から「酒造り日記」を担当することになりました、研究室の渡邉です。よろしくお願いします。

 
今私が行っている作業は、お米の分析です。日本酒の主原料はお米ですが、ひとくちにお米といっても主食用のうるち米(一般米)と清酒醸造に適した米(酒造好適米)の2種類があります。

 
一般米には「ササニシキ」「トヨニシキ」「まなむすめ」などがあり、酒造好適米には「山田錦」や宮城県で開発された「蔵の華」などがあります。

 お米がまったく同じ品質のものでしたら造りやすいのですが、品種ごとに性質が異なるのはもちろん、生産地域、生産者、気候などにも左右されます。そこで毎年、お米を分析することにより、産地の傾向やその年の傾向をつかむことが重要になってきます。

 新米が出来上がり、酒の仕込みが始まる前の時期のお米の分析はとても重要な作業の1つです。

 お米の分析を本格的に始めて3年目になります。比較するデータが少ないのでより多くの分析をしてデータを集めているところです。分析項目によってはお米をピンセットで扱うため、集中力のいることが多く苦労しています(お米の分析として、お米の充実度、精米の評価、米の溶けやすさ、お酒の雑味のもとになるタンパク質の量などがあります)。


 話は変わりますが、
最近の本社蔵は、月に一度くらいのペースで本社蔵の前にある“くるくる広場”と呼ばれる空き地でライブ活動をしている方がいます。

どこの商店街でもそうですが、塩竈市の商店街は郊外の大型店舗などにおされちょっと閑散としています。その方はそんな地元を盛り上げようと頑張っています。私もライブが好きなので、昼休みに見に行ったりしています。

 野外でライブを見ていると宮城県もだいぶ肌寒くなってきたことを感じます。仕事から帰って最近は燗をつけて飲むことが多くなりました。お酒を飲み始めた頃はお燗酒が苦手でしたが、だんだんと好きになってきました。体の芯から温まって体の疲れを取ってくれる感じがします。

 そろそろ南部(岩手県)からベテランの蔵人さんが蔵入りします。南部からの蔵人さんが来ると仕込む本数も多くなり、分析の仕事も忙しくなります。

 お酒の品質管理同様に、自分の体調管理もしっかりして、今年も良いお酒ができるよう頑張りたいと思います。