浦霞の酒造り日記 (3月)


もと(酒母)タンクの様子



温度測定の様子



>>担当者のプロフィールはこちら


◆矢本蔵 製造課からの酒造り日記 3月28日

 花粉症の方にとってはつらい季節ですが、日に日に温かくなり、桜の開花予測に耳を傾けるのが楽しみな季節になりました。矢本蔵での仕込み作業は終盤に差し掛かり、最盛期に比べると蔵内に少し落ち着きが感じられるようになりました。朝も日差しが温かく、今年の夏も暑くなるのかな、などと考えたりしています。


 さて、先月は「汲み掛け作業」についてご紹介しましたが、それに続いて今月は「暖気(だき)入れ」についてご紹介します。

 「暖気(だき)入れ」とは、@加温操作をすることで蒸し米の溶解糖化を促進させ、A酵母の増殖をはかることをいいます。@は汲み掛け後に行い、Aはもう少し作業が進んでから行います。

 作業としての違いは、@を行っている最中はまだ酵母を増殖させたくないので、ある一定の温度がきたら速やかに品温を降下させます。これを何度か繰り返して少しずつ品温を上げていきます。

Aは、酵母が増殖する際に発する自身の熱によって品温が上がるため、暖気入れ時間は短くなります。「暖気入れ」の方法としては、金属製の暖気樽にお湯を入れて、もとタンク(酒母)の中に入れます。矢本蔵では温水設備もありますし、品温の制御機能もあるので、比較的容易に予定品温にもっていくことができます。

 「暖気入れ」をしていて湯たんぽを思い出したのですが、昨シーズンは湯たんぽを始めとするエコグッズがヒットしたと聞きます。スーパーに行くとマイバックを利用している人が少しずつですが見受けられるようになりました。

 企業としてのエコも大事ですが、それに加えて私個人も出来ることから取り組んでいきたいと思っています。

 最後になりましたが、矢本蔵での酒造りも終盤を迎えますので私の酒造り日記も終わります。3ヶ月間、ありがとうございました。次は本社蔵の製品課へバトンタッチです。