旬どき うまいもの自慢会 みやぎ
こんにちは。企画課の笠原です。
先日「旬どき うまいもの自慢会 みやぎ ー夏の集いー」を開催致しました。
■日 時 平成25年6月23日(日)午後12時から
■会 場 塩竈料理 翠松亭
http://www.suisyoutei.com/
■参加費 6,000円
■参加者数 20名様
今回のテーマは旬の食材「鰹」です。
台風の影響で入荷が心配されましたが、無事入荷!
弊社のお酒とともに皆さまにお楽しみいただきました。
会は、弊社社長・佐浦の挨拶と乾杯でスタート!
乾杯酒は「純米吟醸 浦霞 寒風沢(さぶさわ)」
塩竈市寒風沢(さぶさわ)島で収穫したササニシキを100%使用して
醸したお酒です。
寒風沢島の田んぼは、東日本大震災での津波により被災、中断を余儀
なくされましたが、関係者の尽力により復旧を果たし、昨年の春から米作り
を再開して、今年5月には2年ぶりにお酒を出荷することができました。
そんな「純米吟醸 浦霞 寒風沢」に合わせて、いただくお料理、1品目は、
【先付け】の長芋千切り鰹酒盗掛け
細く切られた長芋の風味が、酒盗の生臭さを打ち消し、ほどよい塩味と後味
に残る甘味の余韻で「純米吟醸 浦霞 寒風沢」が進みます。
口の中で、酒盗と旨く融け合います。
続いて、【前菜】です。
明太玉子、磯螺貝福沙煮、つみれ時雨煮、天豆密煮、蝦真薯、北寄仙台味噌和え
味噌の酸味や玉子の甘味、天豆の塩味など、多種多様な食感と味わいを楽しめ、
ますますこれからのお料理が楽しみになってきます。
メイン料理の『お造り』の前に、ここで塩釜仲卸市場の仲買人であり、本日の鰹の
仕入れ先でもある渡辺正人さんのご紹介と「鰹」についてのご説明を頂きました。
渡辺さんは、塩釜水産物仲卸市場の中にお店を構え、塩釜を中心に七ヶ浜、
気仙沼・石巻から近海の魚からホタテやウニなどを仕入れて、販売しています。
身近な話題としては、例年今頃から少しずつ値下がりするウニが今年は高止まり
しているそうです。NHKの朝の連続ドラマ「あまちゃん」人気で観光が好調なため
地元でもウニが消費されているそうです。
それもあり、この時期から作る「塩ウニ」が今年はあまり作れていないそうです。
「あまちゃん」人気はすごいですね。
そして、今回の食材テーマ「鰹」についてもお話いただきました。
鰹は、2月頃から九州で水揚げが始まり、8kgから10kgほどで脂が少なく、
酸味が強いが、そのような風味を好む方もいるそうです。
四国では鰹節を作り、8月から10月末の期間は東北で水揚げがされます。
漁の方法は2つ。「一本釣り」か「巻き網漁」
エサには、イワシを使うとのことです。
私たち一般消費者として一番気になるのが美味しい鰹の見分け方。
商品として魚が傷むことを考えると難しいですが、本当は「触ってみる」のが
一番いいそうです。
脂がのっていると皮が薄く、少し柔らかいそうです。
逆に脂が薄いと、皮が厚いとのこと。
そんな渡辺さんのお話を踏まえて頂く3品目のお料理は、【お造り】の鰹土佐造りと鮃。
アンケートで一番人気のメニューでした。
鰹は臭みが一切なく、鮮度の良さがわかります。
脂が少しのっていて、後から甘味が押し寄せ、広がる甘味と酸味のきいたポン酢は、
口の中を濃厚な味わいにしてくれます。
また、シャキシャキした水菜とみょうがは、爽やかな味わいで口の中をリフレッシュ
してくれ、次のお料理も美味しく頂けました。
ここで、2種類目のお酒、「純米生酒 浦霞」の登場です。
純米生酒 浦霞
夏にぴったりの季節限定、宮城県限定販売商品です。
生酒ならではの清涼感あふれるフレッシュな味わいと、純米酒らしい
旨味と酸味の絶妙なバランスが特徴のお酒です。
「純米生酒 浦霞」と合わせてお楽しみ頂く料理は、【炊き合わせ】の目抜け煮つけです。
目抜けは、脂がのって旨味十分。
フレッシュな味わいの「純米生酒 浦霞」は、甘口のタレのこってりさを流して
口の中をすっきり軽くしてくれました。
続いて【強肴】の鰆香草焼きです。
和食の味付けが続きましたが、ハーブの香りで口の中が洋食系にリフレッシュ。
比較的淡白な白身魚も香草焼きにすることで香ばしさとスパイシーさが合わさり、
お酒にぴったり!
そして、3種類目のお酒の登場。「大吟醸 浦霞」です。
大吟醸 浦霞
ほどよく熟したメロンやリンゴの蜜のような気品ある吟香とやわらかく落ち着いた
味わいのお酒で、先日「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」 で金賞を受賞
しました。
ワイングラスで広がる華やかな香りと味わいを皆さまにも体験して頂こうと
リーデルグラスにてお召し上がりいただきました。
お料理の方は、【油物】の海鞘(ホヤ)と穴子と鰹の天婦羅が出て参りました。
加熱することで、モチモチとした歯ごたえになり、甘味が増しました。
続いて、【酢の物】の活蛸梅肉落し、焼き霜帆立、鰹ハラス塩たたき。
新鮮な蛸、帆立、鰹は、レモンの塩味とのバランスが良く、爽やかな味を
楽しむことができました。
そして、【飯】松島浅蜊飯、【汁】鰯つみれ汁
最後に、【水菓子】のマンボー苺シロップ漬けが出てきて終了です。
マンボーの皮を使ったスイーツ。
マンボーの不思議な食感とミントの香りが印象的な一品でした。
お料理がすべて提供されたところで、「翠松亭」の店主井上さんのご紹介と
一言ご挨拶を頂戴いたしました。
皆さん、疑問に思っていたマンボーの水菓子についてもご説明頂きました。
マンボーの皮は高たんぱくでコラーゲン豊富であるが、従来は捨てる部位であった
ため、そこに目をつけ、″宮城の食材"として開発できないかと研究機関と協力して、
『マンボーの皮』の開発に乗り出し、特許を取得したそうです。
マンボーの皮は加工すると柔らかくなり、また温度帯によっても食感が異なるそうです。
いろいろな食材に目をつけ、チャレンジする姿勢に感動しました。
以上で、「夏の集い」は終了。
ご参加いただいた皆さま、渡辺さん、翠松亭の井上店主、ありがとうございました。
本日の提供酒
・純米吟醸 浦霞 寒風沢(さぶさわ)
・純米生酒 浦霞(宮城県限定販売商品)
・大吟醸 浦霞
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浦霞ホームページ https://www.urakasumi.com/
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